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にっき


by contrakun
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オケゲム

中世音楽合唱団では、前回のオケゲム(Johannes Ockeghem)のミサ・エッチェ アンチラ ドミニ(Missa Ecce ancilla Domini)に続き、次回もオケゲムのミサ曲を歌うことになっております。

毎年、ミサ曲を全曲を歌うのが恒例で、演奏会ではその他の宗教曲や世俗曲なども歌います。
私は遠方のため演奏会には長いこと参加していませんけれど^^;

毎年、演奏会の後には膨大な数の楽譜が配布され、みんなで初見で歌いまくって、
どれを歌いましょうかぁ~?!という感じで徐々に曲が決まるのですが、
次回のミサ曲はロム・アルメを定旋律に使用したオケゲムのミサ・ロム アルメ
(Missa L'homme arme)に早々に決まっておりました。

これがまた実に美しい曲で、最終章Agnus Deiのあまりの美しさには惚れ惚れとしてしまいます^^

画像
オケゲム_b0222545_2202399.jpg
オケゲム_b0222545_2201527.jpg
は、第一章キリエ(Kyrie)の楽譜です(当時の楽譜はパート譜です)

現代の記譜法に書き換えた楽譜の方が見慣れていますし、各パートの音のつながりや全体の響きがイメージしやすいことはしやすいのですが・・・

以前、ジョスカン・デ・プレのミサ・パンジェ リングァを、当時の楽譜で歌う経験をさせていただいたときに感じたのは、
当時の楽譜だと(パート譜ということもあり)、みんなの音(声)をしっかりと聞くことが必須となり、
耳が鍛えられ、アンサンブルも美しく響いた・・・という印象でした(慣れるまでが大変ですが・・・)

リュートやビウエラの曲を弾くときも、現代の楽譜の方が読み慣れているので、すぐに弾けるんですが、
長年、現代譜で弾き慣れている曲のタブラチュアを発見してそれで演奏してみると
『あぁ~!本当はこういう曲だったのか~!』なんて発見があったりします^^

歌の曲も当時の楽譜で歌っていけばもっと理解が深まるんだろうなぁ~と思います。。
by contrakun | 2014-08-05 03:50